接客DX

DX(デジタルトランスフォーメーション)1周目の反省と学び。

デジタルトランスフォーメーションの2周目

弊社は2020年10月「接客DX」というコンセプトで店舗における接客をデジタル化するソリューションを開始し、現在は自動車販売会社を中心にシェアを伸ばしています。

これらのケースを皮切りに他業界のDX関連相談を受けることも非常に増えてきたのですが、いくつか気づくことがあります。

DX(デジタルトランスフォーメーション)は2周目に入った。

これだけ猫も杓子もDX!DX!と叫ばれると、全く何も手を付けていない企業は(少なくても上場企業においては)少なくなってきており、1周目が終わった、という感覚を受けています。

当然温度差、レベル差はあり、本来的な意味でのデジタルトランスフォーメーションを成し遂げようと抜本的な改革を進めているところもあれば、デジタルツールの導入に閉じている企業もあり千差万別。しかしながら共通しているのは、

我々のDXは完璧に成功した。

そう言い切れる企業がほぼ皆無に近いということです。

DX1周目は、何が行けなかったのか?

当然ビジネスにおいて「完璧に成功した」なんて言い切れることはほぼないのですが、それにしても「うまく行っている」話を聞くことは稀です。殆どの場合は、「想定と異なっている」「期待通りの成果は出ていない」「正直何が変わったわからない」というような感覚に落ち着いているのではないでしょうか(ビジネスチャットとビデオ通話ソフト以外)。

では何が問題だったのか?それは、

自社(企業)視点に偏ったデジタルトランスフォーメーションだった

からだと思っており、もっと言うと、

顧客視点を持ったデジタルトランスフォーメーションがあまりにも少なかった

ということではないかと思います。

なぜウェブサービス企業がDXを担わないのか?

DXというと、日本においてはコンサルの独壇場のようになっていますが、僕はむしろウェブサービスを運営していて、ユーザーと向き合っている企業こそ、DXを担っていくべきなんではないかと思っています。

それほどまでに今具現化されたDXのあり方は企業視点であり、ユーザーのためを思って・ユーザーが使いやすいものがあまりにも少ないと思うのです。

我々のところには「(ツールを)導入してみたんだけど、お客さんが利用してくれないんだよね」という相談が本当に多く寄せられています。

DX2周目こそ、ユーザー視点を持って臨みたいところです。

2022-04-04更新

親しい思想の動画を発見。博報堂さんであれば「生活者」視点という言葉を使うだうと思ったし、広告代理店系のDXはこのポイントの訴求が増えてくるんじゃないでしょうか。