スタートアップ新卒心得

スタートアップ版「新卒心得2021」

2009年に(調子に乗って)公開した『アドマン式「新入社員、11の心得」』というエントリーがありまして。公開から12年がたった今でもけっこうなアクセスを頂いており、たくさんの方に読まれております。

その後何度か更新を掛けたのですが、更新記事をアップしたブログごと削除してしまったり/書いていたブログプラットフォームが閉じてしまったりしており、なかなか思考を積み上げられていなかったので、このタイミングでアップデートしてみたいと思います。

前提:新卒1年目の働き方がその後の3年間を決め、その3年間の働き方がその後の10年を決める。

僕はとんでもなく生意気な新卒だったんですが(どれくらい生意気だったかは想像におまかせします・・・)、一番最初の上司(局長)であったN島さんに言われた言葉が心にずっと残っています。

(ジールスの第0期新卒と呼ばれている3名の内の1人であるSUKEO君にも話したところ、SUKEO君も大変気に入ってくれたとのこと)

新卒1年目の働き方がその後の3年間を決め、
その3年間の働き方がその後の10年を決める。

生意気ながらもこのフレーズが心に響いた23歳の渡邊大介は、一心不乱に新卒時代は働き続け、その3年後にはサイバーエージェント全体のMVPを獲得するまでに成長できたりもしました。その後の10年はそんなに単純ではなかったものの、今でも挑戦者の立場を取れているのは、新卒時代に身に着けた一生懸命OSによるものが多いと思っています。

新卒時代をどう過ごすのか?

人生100年時代、とても大事なトピックだと思うので、今の僕なりの考えを整理したいと思います。ぜひ参考にしてみてください(ちょっと上から目線になってたらごめんなさい)。

スタートアップで働く新卒社員が意識しておくべき7つの心得

スタートアップ新卒心得.1 「没頭する」

何よりも言いたいのはコレ、です。とにかく没頭しましょう。目の前の仕事に。

僕の時代よりもSNSが発達し、たくさんのプラットフォームにあふれている2021年。副業だって複業だって簡単にできる時代です(本当は簡単ではないと思うけど)。いろいろなものをパラレルに走らせることが求められるそんな時代。

だからこそ、新卒の皆さんにお伝えしたいのは、目の前のことに没頭すること。集中すること。とにかく一所懸命に、一生懸命に働ける地力をつけること。

北野さんの書籍「転職の思考法」には、

20代は「専門性」を磨き、
30代は「経験」を積み、40代は「人脈」で勝負せよ。

このように書かれていますが、専門性を身につけるってのはなかなかに大変なこと。集中しないと身につくはずもないものです。逆に言えば、集中せずに身につく専門性にどれほどの価値があるというのでしょう?

また改めてスタートアップに参画して思いますが、一生懸命に仕事ができるということ自体、とても貴重な能力だと思います。自分がやると決めたらとことんやる、そういう狂気にも近い仕事OSを搭載してこそ大きなことがなせるはず。

ぜひスタートアップで働くことを選択した皆さんには、兎にも角にも目の前のコトに没頭することをおすすめしたいです。これだけで一歩も二歩も抜きん出ることができると思います。

スタートアップ新卒心得.2 「遠慮しない」

序盤は精神的なスタンス系が続きます。2つ目は「遠慮しない」。もっというと、自分を新卒だと思わない、新卒扱いしない、ということ。

フェーズによるとは思いますが、PMFした後の成長段階に入ると、いわゆる「専門性」と「経験」を携えた大人たちがスタートアップに参画するタイミングが訪れます。周囲に「強強(つよつよ)な中途社員」が増えてくると、若い新卒社員はちょっとギョッとしてしまうかも知れません。

しかしながら、声を大にして言いたいのは、「遠慮」せずに仕事してください、ということ。

スタートアップにおいて遠慮は悪だなと思うくらいに思い至ってますが、思ったことは声に出して言いましょう。社会人経験が多少先輩だったとしてもぜひ意見してください(もちろん喧嘩してね、ってことではない)。たくさん相談しましょう。1on1のお時間とかももらっちゃいましょう。とにかくグイグイ行っちゃいましょう。

大手企業だと、こういうことをするとちょっと人間関係的に難しくなってしまうこともあったりするかも知れませんが、スタートアップにおいてはそんなことよりも会社の成長に貢献するほうが明らかに正しい。個人の成長が遠慮することによってブレーキがかかってしまうならそんなに悪いことはない。

スタートアップでは、遠慮せずにグイグイ行ったやつほど成長するな、と思いますし、弊社の代表はそれを体現していると思います(笑)。

スタートアップ新卒心得.3 「渦中に身を置く」

結果的に得たいのは、変化対応力。とにかく変化変数の多いスタートアップにおいて、変化の震源地に身を置くように意識していきましょう。

人間というのは、基本的には変化をストレスに感じるものです。A→Bのこの「→」がとってもストレス。できれば変わらずにい続けたいという恒常性のある動物なわけですが、一方で世界は変わる。世の中は待ってくれないわけです。

そういった変化の時代において大切なのは、変化に対応する心的スタンスをアップデートし続けること。とにかく渦中にい続けること。

僕のジールスに入って最初のパートナーであるShingenという若手のエース格がいるのですが(まだ若干24歳)、彼は既にジールス全体のボードメンバー手前くらいの位置づけにいる重要人物です。そして彼の何が凄いかと言うと、とにかく会社の変革の爆心地に自分の身を置き続けていること。

これは成長しますよ。たぶんShingen君の1年後(25歳)は、僕の25歳の時と比較にならないほど優れた人物になっていると思います。変化経験値が圧倒的すぎる。先日も何かをツイートしてたんですが、とても24歳の発言ではない(笑)。

せっかく変化の塊のようなスタートアップに入ったんだったら、とにかく変化を楽しみましょう。どんどん変化を受け入れていきましょう。ちょっと変化のチャンスがあれば積極的に掴んでいくといいと思います。

変化と没頭、これを繰り返していくこと。スーパービジネスパーソンのつくり方の王道だと思います。

スタートアップ新卒心得.4 「自分に何ができるのか?を考える」

主体性や自立、という言葉。なんとなく意味はわかるのですが、意外と行動に落とし込むのが難しい言葉です。

スタートアップは常に「戦時」ですから、しっかり教育してくれたり、常に仕事の仕方を導いてくれるとは限りません。自ら動くことが、自ら成長することが求められます。

そこで重要なのは、

自分に何ができるのか?
自分にできることはなにか?

という問い。この問いに向き合いながら、少しずつその回答を実行にうつしていくこと。それもスピーディに。これが主体性や自立、といった難しい概念を具現化する一歩だと思います。

そして、更にもう一つの問いをプラスするとより主体的&自律的になると思ってまして、それが

スタートアップ新卒心得.5 「自分はどうしたいのか?を考える」

ということです。リクルートでは「お前はどうしたいの?」というフレーズが有名ですよね。

個人的には「お前」という言葉を使いたくないのと、聞かれるよりも前に自分自身で考えてほしいと思っているので、とにかく「自分はどうしたいのか?」を常に考えるようにしてほしいなと思ってます。これは僕自身に課していることでもあります。

自分のビジョンは何なのか!!!!となると大きすぎて思考停止してしまうので、おすすめはより具体的な事象において思考の癖にしてしまうこと。MTGのときに「俺は(この会議の話題において)どうしたいのか?」、上司との1on1の時は「私はこの人に何を伝えたいのか?」を考える。とにかく自分の意思を磨く訓練を日常で行うことがとても大切だと思います。

自分に何ができるのか+自分はどうしたのか?を常に考えアクションしている人の主体性は、とんでもないことになっていくと思います。

スタートアップ新卒心得.6 「(せっかく見えるんだから)社長を観察しよう」

スタートアップの良いところのトップ3に入るであろうこと。それは社長が近くにいるということ。なんなら社長と一緒に仕事ができるということ。

改めて思いますが、会社において最も成長するのはやはり社長だと思います。これはもう否定しようがない。スタートアップの社長の成長確度はどう考えても異常だと思います。また社長の成長確度がその企業の成長を決めるとも思います。

そんな異次元のスピードで成長する人がすぐそこにいるのがスタートアップのいいところ。一方で1000人以上の会社になると、どうしても雲の上の存在になってしまい、ほとんど話すことも仕事をしているところを見ることもなくなってしまいます。

こういうことを書くと変に警戒されちゃうかも知れませんが、僕は社長の言葉の変化とか、思考の変化とかを読み取れるレベルで凝視しています(笑)。これはおべっかでもごますりでもなんでもなく、僕は「代表の清水は、必ず日本を代表する経営者になる」と確信しているからです。

今日本を代表する経営者、と聞いて思い浮かぶのは、孫正義さんや藤田晋さん、柳井さんや三木谷さん・・・そんな人物と今一緒に働けているとしたらそりゃあとんでもない経験をさせてもらっているとしか思えません。藤田さんが上場前にどんなことを営業締め会で話してたのか、とか、どんなふうにMTGで言うことが変わっていったのか・・・など、めちゃくちゃ知りたいじゃないですか?

そんな歴史的現場に立ち会ってるのだから、貪欲に観察して盗んでいかないともったいない。ここもぜひ遠慮せずに行きましょう。

スタートアップ新卒心得.7 「言語化する習慣を持つ」

最後の心得は最もHOWっぽい性質のものになりますが、「言語化する習慣を持つ」ということ。この習慣を持てるかどうか、で生涯賃金は余裕で数倍違うのではないかと思います。

具体的なやり方については別途それこそ言語化したいと思いますが、とにかく学びや気付きがあればメモしていきましょう。自分の思考を言葉にしていきましょう。

手書きのほうがよいとか色々方法はあると思いますが、とにかく言葉に落とし込むことが大切。notionでもevernoteでも僕は構わないと思います。やりやすい方法でまずはとにかく「言葉にする」ことを習慣にしましょう。続けることがトッププライオリティ。

スタートアップは生きた経営の教科書です。とにかく日々新しいことにチャレンジしているから、新しい学びがあるはず。そしてそこで得られたことは、Google先生で検索しても出てこない生のノウハウであり哲学です。そうしたことこそオリジナリティにつながるんですよね。

僕自身も日々の学びやMTGでの気付きをDay Oneというアプリに書き残しています(notionにしていないのは、こちらのアプリのほうが即座に起動できてチャンスを逃さないため)。

ちなみにこちらのアプリは、尊敬する伊藤洋一さん(ヤフー株式会社 コーポレートエバンジェリスト/Yahoo!アカデミア学長)の著書で紹介されていたので最近使い始めましたがおすすめです。

ここで言語化した内容を、毎日の会社の日報で一部おすそ分けしたりもしているのですが、この習慣はとにかくおすすめです。言語化されたものが増えれば増えるほど、あなたの成長確度はとんでもなく鋭角になっていくはずです。

まとめ

以上、今回はコンパクトに7つに絞って書いてみました。

  1. 没頭する
  2. 遠慮しない
  3. 渦中に身を置く
  4. 自分似何ができるのか?を考える
  5. 自分はどうしたいのか?を考える
  6. (せっかく見えるんだから)社長を観察しよう
  7. 言語化する習慣を持つ

普通にけっこういいことを書いていると思うので(笑)、ぜひ少しでもよいので取り入れてみてください。特におすすめは①と⑦なので、まずはこれだけでも。

それでは、本日もありがとうございました。明日も良いスタートアップライフを!

渡邊への質もは こちらから